はじめに:1泊2日で叶える!北海道一周「特急乗りつぶし」の夢
広大な大地が広がる北海道を鉄道で巡る旅、それは多くの鉄道ファンにとって夢のようなロマンではないでしょうか。ただ乗るだけでなく、その土地ならではのグルメや雄大な景色を存分に味わえたら最高ですよね!
今回は、筆者が実際に経験した、函館を起点に「特急北斗」「おおぞら」「大雪」「ライラック」という北海道の主要特急列車を乗り継ぎ、雄大な釧路湿原とオホーツク海を巡る、1泊2日の北海道一周「乗りつぶし」旅の全貌を公開します。
限られた時間でも北海道の魅力を最大限に満喫できる、具体的なルートと計画術、そして各列車の魅力まで、余すことなくお伝えしていきます。さあ、あなたも一緒に、北海道鉄道旅の夢を叶えましょう!
1. 旅のテーマと「乗りたい特急」を最初に決める!
鉄道旅の計画の基本は、「何をしたいか」を明確にすることから始まります。美しい景色を眺めたいのか、特定の車両に乗りたいのか、それともご当地グルメを巡りたいのか。今回の私の旅のテーマは、「北海道の主要特急列車を乗り継ぎ、広大な大地を1泊2日で一周する」ことでした。
特に、キハ261系1000番台、キハ54、キハ283系、そして789系0番台といった、特徴ある各車両に乗車することを目的とし、接続や時間の制約の中で最適なルートを構築していきました。人気路線の特急や繁忙期の利用は、座席確保のため早めの予約が鉄則なので、皆さんも旅の目的が明確になったら、早めに動くことをお忘れなく。
2. 1泊2日で北海道一周を可能にする!計画の裏技と必須ツール
広大な北海道で効率的に「乗りつぶし」を成功させるには、入念な時間管理術が求められます。時刻表アプリやWebサイト(JR時刻表、Google マップなど)を最大限に活用し、主要特急列車の運行スケジュールと接続を徹底的に確認しました。乗り換え時間や途中下車の可否を考慮し、無駄のないルートを作成することが、短期間での一周を可能にする鍵です。
今回の旅では、特急「おおぞら」の終着点であり、翌日の釧網本線への接続も考慮して釧路を宿泊地としました。荷物は極力コンパクトにまとめることで、乗り換えや移動の負担を軽減し、旅を快適に進めることができました。
3. 北海道一周「乗りつぶし」モデルルート:1日目【南下から道東へ】
スタート:函館
旅の始まりは、異国情緒あふれる港町・函館から。ここから壮大な北海道一周の鉄道旅が幕を開けます。
函館 → 南千歳:特急「北斗」(キハ261系1000番台)
旅の最初の区間は、函館と札幌を結ぶ特急「北斗」に乗車。使用車両はキハ261系1000番台です。この車両は、高速走行性能と快適な乗り心地を両立させたJR北海道の主力気動車(ディーゼルカー)。洗練されたデザインの車内で、北海道の広大な田園風景や、時折見える噴火湾のきらめきを眺めながら、道南を北上する最高のスタートでした。

南千歳 → 釧路:特急「おおぞら」(キハ261系1000番台)
南千歳で乗り換え、道東へと向かう特急「おおぞら」へ。こちらもキハ261系1000番台が使われており、「北斗」と同じく快適な旅を約束してくれます。十勝平野の雄大な景色、そして狩勝峠付近の雄大な自然を窓いっぱいに感じながら、長い乗車時間もあっという間でした。
釧路到着後:名物「スパカツ」を堪能!
釧路に到着したら、まずは名物グルメを堪能!熱々の鉄板で提供される**「スパカツ」**は、ミートソースとカツがたっぷり乗ったボリューム満点の一品で、旅の疲れを吹き飛ばしてくれます。老舗の味は、まさに旅の醍醐味の一つですね。
1日目の宿泊は釧路市内で。翌日の釧網本線への乗り換えを考えれば、駅周辺の宿が便利です。


4. 北海道一周「乗りつぶし」モデルルート:2日目【道東からオホーツク、そして道央へ】
釧路の朝:ホテルラビスタ釧路の「海鮮丼」でエネルギーチャージ!
2日目の朝は、宿泊した**「ホテルラビスタ釧路」の朝食ビュッフェで、最高のスタートを切りました。新鮮な海鮮がずらりと並び、自分で好きな具材を盛り付けて作る「海鮮丼」は絶品**!いくらやカニ、甘エビなどを好きなだけ乗せ、朝から贅沢な気分を味わえました。釧路ならではの海の幸を存分に堪能できる、この朝食は本当におすすめです。

釧路 → 網走:釧網本線(キハ54)
北海道一周の旅の中でも、特に楽しみにしていたのがこの釧網本線の区間です。使用車両はキハ54。質実剛健な見た目とは裏腹に、北海道の過酷な自然の中を走り抜ける頼れる車両です。
車窓からは、まず手つかずの釧路湿原の雄大な風景が広がります。タンチョウやエゾシカなど、野生動物との出会いがあることも。そして、やがて列車はオホーツク海へと進路を変え、青い海と空が広がる絶景へと移り変わっていきます。ローカル線ならではの、のんびりとした時間の流れの中で、北海道の広大な自然を五感で感じられる、忘れられない区間でした。

網走 → 旭川:特急「大雪」(キハ283系)
オホーツクの風を感じながら、網走からは特急「大雪」に乗車し、内陸の旭川へ。この特急には、かつて「スーパーおおぞら」などで活躍したキハ283系が使われています。振り子式車両ならではの軽快な走り心地と、特徴的なスタイルの車両は、鉄道ファンにはたまらない魅力です。車窓からは再び内陸の広大な景色へと変化し、北海道の多様な顔を垣間見ることができました。

旭川 → 札幌:特急「ライラック」(789系0番台)
旭川からは、道央の主要都市である札幌を目指して特急「ライラック」に乗車。使用車両は789系0番台です。かつて「スーパー白鳥」として津軽海峡を渡っていた特急車両で、交流電化区間を走る列車としては非常に特徴的なデザインと設備を備えています。札幌へと近づくにつれて、徐々に都会的な景色へと変わっていくのが印象的でした。

札幌 → 函館:特急「北斗」(キハ261系1000番台)
札幌で再び**特急「北斗」(キハ261系1000番台)**に乗り込み、旅の出発点である函館へと戻ります。一日でこれだけの距離を移動してきた達成感と、旅の余韻に浸りながら、広大な大地を駆け抜ける最後の区間を楽しみました。
ゴール:函館
函館に到着し、1泊2日での北海道一周「乗りつぶし」の旅が終了。短期間でも、これだけの充実した鉄道旅ができたことに、大きな満足感と達成感を覚えました。
5. 万が一に備える!広大な北海道でのトラブル対策と情報収集術
広大な北海道では、特に冬場は雪や風による遅延・運休のリスクがあります。そのため、代替ルートの事前検討は必須です。例えば、主要な幹線が止まった場合の、代行バスやJR以外の交通手段(高速バスなど)の有無を事前に確認しておくことが大切です。
運行情報アプリやJR北海道の公式サイト、SNSでのリアルタイム情報収集も徹底しましょう。旅程に少し余裕を持たせることで、いざという時も焦らずに対応できます。トラブルも旅の一部と捉え、冷静に対応する心構えが、結果的に旅の満足度を高めます。
6. 旅の安全と快適さを高める持ち物チェックリスト
快適な鉄道旅のためには、事前の準備が欠かせません。
- 必須アイテム: モバイルバッテリー、充電器、常備薬、現金、身分証明書。
- 乗り鉄&観光向けアイテム:
- 車窓からの撮影や自撮りに便利な小型三脚
- 長距離移動中にリラックスできる酔い止め、耳栓、アイマスク、首枕
- いざという時に役立つ紙の時刻表、ペン、ノート(旅の記録用にも!)
- 北海道の気候に対応できる折りたたみ傘や防寒着(特に季節ごとの寒暖差に注意)
- 長距離移動で駅の売店がない区間に備えて、非常食や飲料も持っておくと安心です。
7. 旅のプロからのアドバイス:もっと北海道旅を楽しむために
- 事前に駅弁や車内販売情報をチェック! 長距離移動のお供に、北海道ならではの美味しい駅弁や、特急列車限定の車内販売品を探すのも楽しみの一つです。
- 途中の駅や観光地で、名産品やお土産をゲットするのも忘れずに。
- 広大な景色を存分に味わうために、進行方向や座席指定を工夫することも大切です。特に海沿いを走る区間などは、座席の位置で全く違う景色を楽しめます。
- 地元の人との触れ合いを大切にすることで、旅の思い出はさらに深まります。
まとめ:1泊2日とは思えない充実感!北海道「乗りつぶし」の旅へ出発しよう
いかがでしたでしょうか? 今回ご紹介した1泊2日での北海道一周「乗りつぶし」旅は、限られた時間の中でも、北海道の雄大な自然と主要特急列車の魅力を存分に味わえる、非常に充実した行程です。
「乗りたい列車」に乗る喜び、そしてその旅路で出会う地域の絶景とグルメ。公共交通機関を駆使する鉄道旅は、自由気ままで、発見に満ちています。
ぜひこの記事を参考に、あなただけの最高の北海道鉄道旅を計画し、冒険に出発してみてください。 このルートで特に気になった区間や、ご自身のおすすめの北海道鉄道旅ルートがあれば、ぜひコメントで教えてくださいね!

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